広報部
第13回宮城県地域医療学会に参加して
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11月3日にホテルメトロポリタン仙台にて第13回宮城県地域医療学会が開催され、宮臨技からは鈴木里香会長と広報部竹内美華理事が参加しました。この学会は宮城県医師会が主催し、宮城県地域医療連携委員会、宮城県歯科医師会、宮城県薬剤師会、宮城県看護協会が共催して年に1度開かれます。今回のテーマは「大規模災害に対する医療関係者の多職種協働」とされ、基調講演2題(日本医師会松本吉郎会長、佐原博之常任理事)、ランチョンセミナー(山形大学大学院理工学研究科 古川英光教授)、特別講演(東北大学 冨永悌二総長)、5名の演者からなるパネルディスカッションが行われました。これらの演題から非常に多くの団体からなる災害関連組織があることを知らされ、驚きました。以下がその主な例です。
基調講演1では日本医師会の松本吉郎会長から「日本医師会が考える平時からの災害対策」として、DMATとJMATの役割の違いについて発災直後~急性期の災害対応がDMATであるのに対し、JMATは急性期から復興期の医療支援を担っているとの説明がなされました。医師会では群市区・都道府県・日本と階層ごとに行政と連携しながら必要な医療支援を提供し、将来の人口減社会での医療提供の課題や、平時からの災害への備えについて述べられました。
基調講演2では日本医師会常任理事の佐原先生ご自身が能登で開業なされており、1月の能登半島地震での災害対応について述べられました。発災直後から支援活動収束までの5ヶ月間を時系列でDMAT、JMAT、行政と連絡調整を行いながら関係団体の組織づくりや情報収集活動を行っていたことを開設されました。もともと高齢者が多く医療機能が脆弱であったこともあり、介護施設入所者や要配慮者が多く、金沢以南の1.5次避難所、2次避難所への移動があり医療ニーズが広域となり、日々の様々な課題などに対応されたそうです。この講演においても、平時からの各種職能団体や自治体との連携が重要であると述べられました。
パネルディスカッションは「能登半島地震への対応から考えるこれからの災害対策」とテーマを設け、宮城県薬剤師会常任理事の高橋文章先生、宮城大学看護学群の勝沼志保理先生、宮城県歯科医師会常務理事の相澤俊彦先生、仙台市医師会会長の安藤健二郎先生、仙台市立病院の山内聡先生からそれぞれの能登半島地震での活動から見えてきた課題について解説されました。多職種で様々な支援チームが存在し、連絡調整はどのように行うのか、チーム毎の目的や専門性の理解、互いの共通認識を持つためにも職種間を越えた教育訓練の必要性などがあげられました。また、被災者からは交代で派遣されてくるチームに対し、同じことを何度も聞かれるストレスなど、アセスメントした内容を共有し、より被災者に寄り添った支援にしていくことの大切さも分かりました。
宮城県臨床検査技師会でも、宮城県の定める「宮城県地域防災計画」に基づき医療救護活動等に協力することを目的とし、「災害時における災害支援活動に関する協定書」を宮城県と結びました。今後は宮臨技でも災害対策マニュアルを見直し、体制を強化していく予定となっています。今回、宮城県地域医療学会に参加し、各先生方からの講演を参考にしながら地震や激甚化する水害などの災害にどのような体制を構築するのが望ましいのか考えていきたいと思いました。
パネルディスカッションの様子
鈴木会長と宮城県診療放射線技師会の伊藤副会長
情報交換会での宮城県医師会佐藤会長挨拶
宮城県医師会佐藤会長、宮城県薬剤師会山田会長
第8回タスク・シフト/シェアに関する厚⽣労働⼤⾂指定講習会(実技)が開催されました。
- 令和6年10⽉5⽇(⼟)、フォレスト仙台にてタスク・シフト/シェア講習会が開催されました。今年度最後の開催となる今回は、宮城県内の58名の技師が参加しました。講師として東北労災病院 大腸肛門外科部⾧ 炎症性腸疾患センター⾧ 高橋 賢一先生、東北大学病院 看護師 佐伯 緒里恵先生、只野 理乃先生からそれぞれ3つのコンテンツについて解説や詳細な手ほどきをいただきました。
また、毎回講習の始めに日臨技会長からのビデオメッセージがありますが、今回は新しく就任された横地会長の挨拶となり、臨床検査技師の新たな役割、新しい価値を見出していく旨のお話がなされました。
来年度はこれらの手技を養成校で学んだ学生が卒業し、国家試験を経て臨床検査技師として入職します。いずれこの講習を受けてない技師は少数派となっていくと予想されます。来年5月に開催を予定している第9回の講習会が募集を始めていますが、地方開催は来年度で終了の予定となります。残された機会は多くありませんので、まだ受講されていない方は是非ウェブ講習を修了し、実技の申し込みをお願いいたします。
横地会長によるビデオメッセージ
皮下グルコース検査の実演
内視鏡検体採取の実技
造影剤注入の実技に使用する腕の模型
令和6年度宮臨技精度管理調査の試料発送作業
- 今年も宮臨技精度管理調査の試料発送が9月29日(日)に執り行われました。昨年まで使わせていただいた東北大学病院の臨床検査棟が、今年度から使用できなくなりましたが、新部長の采配で東北大学病院内の一角で発送作業ができるように手配いただいたこと、大変有難く思います。
当日は各施設から発送準備の作業のため総勢31名の技師が集まってくれました。生化学、血液担当者は試料準備のため一足早く作業に取り掛かっていました。発送作業は昨年とは少々勝手の異なる会議室を使用しての作業でした。今年初めて参加協力いただいた方もいましたが、精度管理部長の号令に従い、経験者および初参加の技師も一旦作業に取り掛かると一体感を持ち、その連携の良さには目を見張るものがありました。作業工程は精度管理案内、CDの詰込、発送試料を包むクッション材を梱包用に作成する、保冷剤を冷凍庫から取り出し梱包容器に入れる、配布試料をダブルチェックする、梱包した容器を積み上げるなど各自がこの後に運送業者に引き渡す時間までにすべき仕事を確実に実施しておりました。皆さんの協力のおかげで約1時間足らずの作業で梱包作業を終えることが出来ました。参加してくださった技師の皆さん本当に有難うございました。
令和6年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
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令和6年6月15日(土)午後2時から仙台市急患センター2Fホールに於いて、令和6年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。出席会員は47名、委任状871名の参加でした。定時総会議長には尾池泰典会員(石巻赤十字病院)が選任され、令和5年度の事業報告・収支決算報告、監査報告、令和6年度の事業計画及び予算案、役員改選の審議が行われました。書記には永野強志会員(葵会仙台病院)、太田敬一会員(大崎市民病院)、議事録署名人は、岩木啓太会員(東北大学病院)、桃澤慶子会員(仙台市立病院)が選任されました。
藤巻会長挨拶
尾池議長
書記を務められたお二人
令和5年度事業報告では、新型コロナウイルス感染症の 5 類感染症移行により、4年振りの現地開催となったみやぎ医学検査学会を始め、「検査と健康展」や「ピンクリボン運動」、「国民栄養調査」、「宮城県ニューリーダー育成研修会」の対面開催など様々な事業でコロナ禍前と同様の状況で行ったことが報告されました。
令和6年度事業方針については、フレキシブルな組織変化や「オールみやぎ(組織強化)」、「後進の育成(人材育成)」、「施設間のネットワーク構築(顔の見える連携)」をより発展させる旨、また日臨技事業として「タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会」、「臨地実習指導者講習会」、「日臨技品質保証施設認証制度への移行」など、臨床検査技師および教育に関する法制整備に対応していくため、情報発信を続けていくことが話されました。
質問に答える執行部
今年度は2年に一度の役員改選にあたり、役員推薦委員長の植木進一会員より推薦会員が提示され、新役員が可決承認されました。
議事進行ではフロアからの活発な意見や質疑応答があり、会員からの直接の意見を述べることができるのは対面開催ならではのことと思われます。
議事審議終了後には、第54回みやぎ医学検査学会で優秀な発表と認められた東北労災病院の岩橋隆之会員に対して青木賞の授賞式が執り行われました。残念ながらご本人は欠席され、代理として同僚である髙島且統理事が表彰状を受け取りました。
定時総会・表彰式の一切が終了した後は、新役員による理事会が執り行われ、新しい宮臨技体制がスタートしました。
新役員一同
令和6年度第一回理事会
第7回タスク・シフト/シェアに関する厚⽣労働⼤⾂指定講習会(実技)が開催されました。
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令和6年5⽉18⽇(⼟)、フォレスト仙台にてタスク・シフト/シェア講習会が開催されました。県外の臨床検査技師を含む55名の参加者が実技を学んで行きました。今回も前年度に引き続き、東北労災病院 大腸肛門外科部⾧ 炎症性腸疾患センター⾧ 高橋 賢一先生、東北大学病院 看護師 佐伯 緒里恵先生、只野 理乃先生をお迎えし、詳細かつ丁寧な手技を解説いただきました。
次回は10月5日を予定しており、6/17から受付開始となっています。
静脈路確保・造影剤注入の実習の様子
講習会開催について実務責任者である東北大学病院の小澤鹿子理事より、メッセージを寄せられましたので以下に掲載します。
今回、55名の方が無事講習を終えることができました。今回、宮城県での参加申し込み数の伸び悩みがありましたが、青森県4名・岩手県1名・新潟県1名・山形県1名が参加してくださり、なんとか開催に繋がりました。北日本支部の技師会の皆様にも感謝申し上げます。
講習会ではアンケートを実施しており、理解度のチェック、また受講者の声を伺っております。アンケート結果より、受講生の講習での理解度は高く、講師の準備した資料も好評を得ており、充実して学べていることが伺えました。
最後に、この講習会は参加申し込み数が50名を超えなければ開催することができません。事前の動画視聴は大変かと思いますが、臨床検査技師の資格取得として大事な講習会ですので、ぜひ参加し修了していただきたく思います。次回は10月に開催できればと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。(東北大学病院 小澤鹿子)
案内チラシはこちら
令和5年文化の日表彰において菅原勲宮臨技副会長が表彰されました。
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令和5年11月1日(水曜日)、東京エレクトロンホール宮城において、文化の日表彰式が開催されました。この文化の日表彰とは、『宮城県では、地方自治、産業、教育、民生、その他県下の各分野において、多年にわたり県勢の進展、県民福祉の増進、芸術文化の向上等に寄与された方(団体)で、功績顕著及び他の模範となる方(団体)に対し、年1回表彰を行っている。』といった表彰で、今年は210組の個人や団体が表彰されました。 【宮城県公式ウェブサイトから引用】
菅原宮臨技副会長は保健衛生功労の功労区分において、多年にわたり臨床検査技師として地域医療・保健衛生の向上に寄与したことが認められ表彰されました。おめでとうございます。
(菅原宮臨技副会長の喜びの声)
この度は、宮城県文化の日表彰における保健衛生功労者としてご推薦頂き、誠にありがとうございます。宮城県よりこのような栄誉ある賞を賜り光栄に存じます。指導してくださった故高橋徹東北大学名誉教授、そして支えてくれた家族、同僚のお陰と感謝しております。
思い起こせば技師会への係わりは、今から遡ること2000年に学術部精度管理委員(当時は学術部でした)として病理部門の精度管理の立ち上げからです。当時、精度管理に関して何もわからず、精度管理のいろはを旧東北厚生年金病院の大高啓技師から学び、病理技術の基礎を仙台徳洲会病院の村山晴喜技師から指導を受けました。このお二人から得た知識、技術は私にとってかけがえのない財産であり、非常に感謝しています。
これから定年退職までの残された短い時間ですが、宮城県臨床検査技師会発展のため頑張りたいと考えております。ありがとうございました。
第54回みやぎ医学検査学会が4年ぶりに現地開催されました。
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令和5年12月9日(土)、東北大学医学部開設百周年記念ホール(星陵オーディトリアム)を会場として、第54回みやぎ医学検査学会が開催されました。これまでコロナ禍の影響により、やむを得ずWeb開催を余儀なくされましたが今学会は4年ぶりの現地開催となりました。
学会長は石巻赤十字病院 臨床検査課の尾池泰典会員です。参加人数は会員118名、協賛会員43名、非会員4名の合計165名でした。会場内外では会員同士が久しぶりの再会で談笑する姿を多数見られました。
受付準備をする実行委員
実行委員の決起集会の様子
尾池学会長から『臨床貢献できる臨床検査技師を目指そう』のテーマの元、臨床検査データの品質・精度確保が医療安全の安全確保のため重要であることが伝えられ、それに即したプログラムが紹介されました。
学会会場の様子
学会長 尾池会員
一般演題は午前の部と午後の部併せて8題発表されました。静まりかえった会場に演者の声がマイクを通じてスピーカーから流れ、座長による進行の元、活発な質疑応答がおこなわれました。会場で味わう久しぶりの臨場感でした。
また、学会企画として『日常業務でここまでできる。一歩踏み込んだ臨床貢献・臨床支援』では、5人の講師が県内施設のアンケート結果からパニック値の取り扱い方、組織としての人材育成・教育の重要性、検査技師の正確な知識と高水準の技術から導く結果解釈との臨床現場への情報提供の実践、検査室で比較的遭遇する病態に対する取り組みなどが報告されました。臨床経験値の高い施設からの報告でしたので、大変興味深い内容でした。
学会企画で登壇された5人の講師の先生
1階の展示会場では協賛企業様による機器展示があり、担当者の方から最近の医療情勢の話題、お勧め機器および試薬などの詳しい情報を提供しました。それからドリンクコーナーも併設され、休憩時間にしっかりリフレッシュすることができました。
協賛企業による企業展示コーナー
ドリンクコーナーからはコーヒーの香りが
ランチョンセミナーⅠでは積水メディカル株式会社の五十嵐先生、須長先生による『ルーチン検査(基本的検査)の読み方・考え方 および間接性肺炎バイオマーカーSP-D』を、ランチョンセミナーⅡでは、ロシュ・ダイアグノスティック株式会社の石原先生による『検査室の業務改善の考え方 ~「方針管理」と「日常管理」~ 』を講演していただきました。3名とも能弁かつ説得力のある語り口で興味深く拝聴できました。
特別講演では、石巻赤十字病院 感染症内科/千葉大学 真菌医学研究センターの亀井克彦先生に 『感染症における臨床微生物学検査の役割 -何が起こり何を求められているのか-』と題し、真菌症を例に挙げながら、検査法とそのpitfallや工夫、疾患概念、治療法などをお話しいただきました。
<RCPC(Reversed Clinico-pathological Conference)>とは、患者背景がない状態から臨床検査データだけを元に症例の病態を推察し討論することをRCPCといいます。学会誌に提示された検査データから病態を推測する形のため、学会出席者全員が参加者になることができた面白い試みでした。検査項目の検査値の高低による病態の特徴を熟知する必要があると感じました。
進行係、症例提示、コメンテーターの役割をこなす演者ら
最後は宮臨技藤巻会長による閉会の挨拶が宣言され、4年ぶりに現地開催されたみやぎ医学検査学会の尾池大会長の労をねぎらわれました。また、日頃からお世話になっている協賛企業様にも感謝の言葉を述べていました。
また、2024年12月14日(土)・15日(日)に令和6年度 第12回 日臨技北日本支部医学検査学会が宮城県で開催されることが伝えられました。
会員の皆さんからの演題応募を期待したいですね。
藤巻宮臨技会長
今回は久しぶりの現地開催ということで、実行委員の皆様の準備に感謝ですね。ありがとうございます。小生も他施設の方と話しをさせていただき、有益な情報交換ができ、職場にお土産話を持ち帰ることができました。
令和5年度日臨技北日本支部医学検査学会(第11回)で宮臨技ブースを設置しました
- 去る2023年11月4日(土)5日(日)に、福島市にて令和5年度日臨技北日本支部医学検査学会が開催されました。会場は福島県立医科大学保健科学部 および 福島学院大学でした。福島駅からも近く交通のアクセスの良さや、福島県臨床検査技師会さんの入念な準備もあり、予想を大きく上回る700名を超える参加者でした。一般演題も151演題、1日目夜に行われた情報交換会でも300名以上が集まる大盛況振りでした。
私達宮臨技は、来年度開催当番が回ってきます。そのため、展示ブースの一角に次期開催地としてアピールするための場所を用意していただきました。福臨技さんが配慮してくださったのか、出入り口近くで会場に来る方々が必ず通る場所で、多くの人に呼び掛けることができました。来年度の学会ポスターに厳選した宮城グッズ(こけしクリップと牛タン味うまい棒、さいちのおはぎ味チロルチョコ)を添えて配布したところ、2日間で300部を予定していたのが1日でほとんど無くなってしまいました。あわててお菓子を買い足し、2日目は口頭でPRするとともに配ることになりました。
来年度に向けて、企業の方々への協力依頼や福臨技さんからの運営のノウハウをお聴きする機会があり、視察も兼ねたPR活動は充実したものになりました。宮城開催では会員皆様に是非演題発表やお手伝い、大勢の参加などご協力をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
学会場入口にて
宮臨技ブースでの視察団
(残念ながら全員ではありません)
来年度ポスターとプレゼントのお知らせ
宮城グッズと「大当たり景品」の
「ご当地おっとっと」
宮城グッズは1日目でほぼ終了
急遽 買い足した「うまい棒」
第5回タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が開催されました。
- 2023年10月15日に、表記講習会がフォレスト仙台にて開催されました。今回は他県からも含めて60名が参加しました。前回と同様、東北大学病院の看護師 佐伯 緒里恵先生、只野 理乃先生、東北労災病院の高橋 賢一先生に講師をお願いしました。3グループに編成され、ローテーションにて各コンテンツを学ぶのはこれまで同様です。
開会挨拶の鈴木副会長
静脈路確保の実習
モデルを使った吸引痰の実習
内視鏡検体採取の実習
閉会挨拶の勝見事務局長と小澤理事
今回の紹介記事では実務責任者として、準備から当日の運営に尽力された東北大学病院の小澤理事に執筆をお願いいたしました。以下に掲載します。
【実務責任者より皆様へ】
(自己紹介)
タスク・シフト/シェア厚生労働大臣指定講習会を運営しております、東北大学病院・生理検査センターの小澤です。普段は脳波検査や末梢神経伝導検査、またこの講習会の内容にもある術中神経モニタリングの誘発電位検査などの業務に従事しています。自分が担当している分野であれば受講生にもいろいろアドバイスできるのですが、悲しいことに誘発電位検査の講習は動画視聴のみで実技はありません。もし、受講生の中で術中神経モニタリングについての質問があればお答えすることができるかもしれません。
(特色のある実技講習を!)
今年度から東北大学病院の看護師を講師に迎え、静脈路確保、造影剤注入、吸引痰、皮下グルコース検査の実技講習を担当していただいています。実技講習は、日臨技作成の実技動画の視聴をし、講師のレクチャーを見学し、実習生が実技を行うという流れです。しかし、動画や講師レクチャーを一度見たからといってその通りに実技を行えるのか、という思いがありました。実は自分が受講生の時に造影剤注入の手技で失敗した経験があります。そんな中で、講師の先生が手順や注意点を記載した「チェックリスト」を作成してくれました。実技を行う際に、それを読み上げながら実技を行うので、みんなと足並みを合わせて進めることができるのがいいと思いました。また、そのチェックリストは講習の振り返りにも使え、実際の現場でも大変役に立つと思います。宮城県の講習会では、配布資料も充実しておりますので、是非講習会へ参加していただければと思います。次回は2024年1月20日(土)の予定です。よろしくお願いいたします。
文責:小澤 鹿子(東北大学病院 生理検査センター)
令和5年度宮臨技精度管理調査が行われました。
- 年に1度の宮臨技精度管理調査が10月2日~16日に行われ、130の施設が参加しました。前日の10月1日(日)は精度管理部・学術部の担当者が東北大学病院に集まり、発送作業が行われました。皆様のご施設に試料が届くまで、問題の作成や試料の選別・購入、ご協力いただく方々(医師・技師、施設など)への依頼、必要物品の購入、運送やCD作製など各業者さんとの連絡調整、会計担当者による入金確認などなど様々な準備作業があります。
発送当日は部門によっては朝早くに採血から行われ、精度管理部ではクッション材や保冷材、CDの用意などから始まります。9時半頃には学術部の準備各部門の担当者が集まり、用意した試料が並べられ、試料を渡す人、受け取る人、ダブルチェックする人、梱包する人、など役割分担と流れ作業で行われます。作業は1時間ほどで終わり、運送業者さんのトラックを見送って各施設に無事に届くのを祈ります。
サーベイの各施設からの回答は締め切られましたが、この後はデータの集計・解析や報告会への準備、来年度に向けての構想などに移ります。宮城県の検査の精度や技量の向上のためになればと、多くの人達の協力のもと成り立っているのです。
各部門の試料やCDなど必要物品が準備されます
各施設が申し込んだコースに沿って試料を受け取ります
確認後、梱包されてトラックに積まれます。翌日には各施設に届きます
令和5年度 第1回宮臨技施設代表者会議が開催されました。
- 9月9日(土)天気予報では台風13号は宮城県を縦断する可能性もありましたが、会議開催時刻頃の仙台市内は台風一過となり、蒸し暑い日中となりました。
第1回宮臨技施設代表者会議会場の様子
14:00~16:20まで東北大学病院 臨床検査棟4階 技師室において令和5年度第1回宮臨技施設代表者会議が開催されました。現地には18人が参加し、Webでは22人が参加しました。藤巻会長の開会挨拶後、宮臨技各部門の活動内容を丁寧に説明しました。
藤巻会長からの挨拶と宮臨技活動報告がおこなわれました。
日臨技事業等について鈴木里香副会長から三大主要事業(1.公益目的事業 2.学術・職能支援事業 3.政策渉外・組織対策について詳しく報告がありました。
鈴木副会長から日臨技活動が報告されました。
その後、今野かおり渉外部長より、施設代表者アンケートの調査結果が以下のように報告されました。臨床検査技師の施設採用状況に関する質問に対して、職員は充足しているのか否か、職員募集のやり方、人員不足による職場への影響、技師会への要望など紹介され、現地参加者とWeb参加者を交えた意見交換会がおこなわれました。
日本人口の逆ピラミッド化、検査技師養成学校から医療現場で働くことを希望する学生が少ないこと、都市部とそれ以外の地域格差が求人応募に影響を与えていることが伺えました。
施設代表者によるアンケート調査結果など
今野渉外部長から集計結果が報告されました。 意見交換会の様子
そんな中、中学生・高校生に対する職場体験により臨床検査技師の仕事を知って貰おうとする試み、職場紹介を検査技師養成学校へ直接出向く積極的な求人対策を施している情報も報告されました。
コロナ感染症が第5類感染症に移行してから、技師会公益事業の活動も活発になってきました。この機会に多くの方に臨床検査技師の仕事を知ってもらいたいですね。
第4回タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が開催されました。
- 令和5年8月12日、フォレスト仙台でタスク・シフト/シェア講習会が開催され、受講者の一人として、内容の紹介や感想を述べたいと思います。
当日はお盆が始まった3連休でしたが56名の参加者が集まりました。
各コンテンツの講習ではいずれもビデオ視聴と3名の講師の先生方から詳細な手技の解説がありました。
【開会挨拶・オリエンテーション】
佐藤誠監事からの挨拶と日臨技の宮島会長からのビデオメッセージがありました。宮島会長からは臨床検査技師も業務拡大により、立場を確かなものにしていくことができるとのことでした。
佐藤誠監事より開会の挨拶
【コンテンツ1】
静脈路確保と超音波検査での造影剤注入について学びます。これまで採血など経験していても、これらの作業は使用する器材や手順がより複雑化しています。器材の扱いに不慣れなうえ、刺入部位も採血とは異なり、さらに感染対策にもより気を配らなければなりません。模型相手とは言えプレッシャーがかかる中、講師の先生や実務委員の方々からの温かい助言があって何とかこなせました。
静脈路確保・造影剤注入の実技 講師:東北大学病院看護師 佐伯 織里恵先生
【コンテンツ2】
肛門機能検査、内視鏡検体採取の動画視聴と実技、誘発電位検査の動画視聴です。肛門機能検査は便失禁や直腸・肛門手術前後での機能を評価するものですが、内圧測定カテーテルの挿入の手技だけではなく、患者に恐怖心を抱かせない配慮や検査時の声がけの仕方なども学びます。現在実施施設は少ないそうですが、今後高齢者の増加により検査のニーズが高まることが予想されます。
内視鏡検体採取は医師役や介助者役などロールプレイでの実技です。内視鏡や生検鉗子のしくみを理解するとともに、医師への鉗子のスムーズな受け渡しや採取検体を速やかに固定液に入れるなど、モタモタせずに息の合った動作が大事だなとの印象を受けました。
肛門機能・内視鏡検体採取の実技 講師:東北労災病院大腸肛門外科部長
炎症性腸疾患センター長 高橋 健一先生
【コンテンツ3】
皮下グルコース検査と吸引痰採取を学びました。皮下グルコース検査は糖尿病患者に機器を装着して、持続的に血糖値を測定します。機器の装着自体はそれほど難しくない印象ですが、スマートフォンや専用リーダーとの連携があり「今時の」技術が詰まっています。糖尿病療養指導士を取得している方がいる施設では検討しても良いかもしれません。
吸引痰の採取では、カテーテルを鼻腔や口腔から挿入する方法と気管カニューレからの挿入を学びました。模型ではスルスルと管が入っていきますが、実際の患者ではどうでしょう、苦しかったり痛かったり上手くできるだろうか・・・。また感染リスクにも気を配らなければなりません。いろいろ不安な気持ちが湧いてくる中、実技では親切丁寧にご指導いただけました。
皮下グルコース検査・吸引痰の実技 講師:東北大学病院看護師 只野 理乃先生
【閉会式】
閉会式では運営部と各講師の先生方からご挨拶がありました。臨床検査技師の業務拡大と言うことで、各施設で何が取り入れられるか、需要があるかを検討してもらえればとのことでした。どの業務も一度講習を受けてすぐにできる、と言うものではありませんし、人員的な問題もあるかと思います。そのうえで他の職種と連携しながら少しずつ広げていくことができればと思いました。また現地実習スタイルは、いろいろな施設の人と知り合いになれたり、情報共有ができて楽しいものだと改めて実感した次第です。
(文責:宮城県立がんセンター 竹内美華)
お二人の宮臨技会員が厚生労働大臣表彰を受賞しました。
- (一社)日本臨床衛生検査技師会の創立70周年・法人化60周年記念式典(2023年6月24日(土)、ホテル雅叙園東京)において、(一社)宮臨技の藤巻慎一会員(現会長、東北大学病院)と丸勢共子会員(前監事、坂総合クリニック)が令和5年度厚生労働大臣表彰を受賞しました。
ホテル雅叙園東京の式典会場
この厚生労働大臣表彰は、臨床検査業務や公衆衛生活動に長年貢献し、国民医療の向上発展に寄与したとして、全国の臨床検査技師80名が受賞されました
また式典後は「臨床検査技師の育成と期待」と題して、地域医療振興会 地域医療研究所の北村聖先生による記念講演会があり,その後の記念祝賀会では厚生労働大臣政務官や各種医療職能団体の代表者から挨拶があり、その後、多くの会員と懇親を深めました。
左 藤巻慎一会員 右 丸勢共子会員 丸勢会員の喜びの声
この度は、臨床衛生検査業務功労者としてご推薦いただき、誠にありがとうございます。厚生労働大臣表彰を受賞することができ、大変嬉しく思っています。
技師会活動について経験がなかった私が役員として任務を遂行できましたことは、諸先輩方のご指導、役員の皆様と多くの会員の皆様のご協力の賜物と思い、心から感謝いたしております。
これからも医療の向上発展に寄与できるよう、検査業務に、技師会活動に、取り組んでまいります。
お二人とも厚生労働大臣表彰受賞おめでとうございます。丸勢会員の謙虚な姿勢の中にも周りの方々と協力し、地域医療貢献に尽力され、宮臨技をも盛り上げていただき感謝致します。また、藤巻会員は現宮臨技会長としてこれからの活躍も期待したいですね。
最後に素晴らしい記念写真をもう1枚
日本臨床検査技師会理事でもある鈴木里香会員(右)と3人で記念撮影!
令和5年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
- 令和5年6月17日(土)午後2時から仙台市急患センター2Fホールに於いて、令和5年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。新型コロナウイルス感染症は5月8日より5類感染症となりましたので、今年度はマスク着用などの感染対策は各自の判断として開催しました。とは言うものの医療従事者である会員の皆さんはほとんどの方がマスク着用をされていました。
定時総会議長には阿部武彦会員(坂総合病院)が選任され、令和4年度の事業報告・収支決算報告、令和5年度の事業計画及び予算案の審議が行われました。
書記には佐藤朋子会員(仙台市立病院)、佐藤亜耶会員(東北大学病院)、議事録署名人は、菅原新吾会員(東北大学病院)、山崎奈緒美会員(葵会仙台病院)が選任されました。
写真左 阿部議長
写真右 総会会場の様子
第53回みやぎ医学検査学会はみやぎ県南中核病院の鈴木里香会員を学会長として、Zoom ウェビナーによる完全Webにて開催されました。テーマは「ホントは楽しい♡正しい臨床検査」でした。
他県の技師からの参加者も集まり、大盛況の内に無事終了したことが報告されました。
今後も状況に応じてZoomを活用したWeb研修会、情報発信を行っていきます。
さて、第32回青木賞は、東北大学病院 診療技術部 検査部門 検査部の岩木由紀会員の発表した「尿検査室からのヘモジデリン報告が治療の一助となった症例」が受賞し、授賞式が執り行われました。
写真中 賞状を読み上げる藤巻会長 写真右 賞状と副賞を受け取る岩木会員
定時総会は予定通り約1時間後の午後3時に終了しました。対面形式の総会はフロアからの活発な質疑応答が交わされました。行動制限も解除されたことで、今後は多くの対面式研修会及び関連学会が開催され、賑やかな交流が出来ることを期待しています。
宮臨技活動報告会の様子
- 総会終了後に行われた「宮臨技活動報告会」の令和5年度事業方針では、技師が主役の資格取得研修会から日臨技主催の公共事業の企画予定などを報告されました。
日臨技理事でもある鈴木副会長は、日臨技の活動報告を話していただき、日臨技の考え方と会員との情報共有をできる良い機会になりました。
鈴木副会長の挨拶の後、各部門長から令和4年度の事業報告と令和5年度の事業指針及び抱負が語られました。
事務局からは、宮城県臨床検査技師会災害対策マニュアルを作成中であることを報告、被災地の県内における災害支援、救助することの困難な場合もあるため、隣接都道府県で連携して対応する考えが示されました。
総務部の業務紹介では、各種委員会の設置・運営が行われていることが報告されました。
渉外部からは、施設間代表者会議を開催できるよう模索中です。他施設との交流、協力、質問など気さくにでき、宮城県内の施設が情報共有で1つに繋がることを期待しています。
公益事業部からは、昨年度実際に検査を受けた方々に好評だった「検査と健康展」を2023年11月12日(日) イオンモール名取で10~14時の間で開催することが決定しました。定期的な健康診断の重要性と検査技師についての正しい知識の普及、啓発を行うとともに臨床検査や臨床検査技師への興味を持っていただく機会としています。今後ボランティアを募集する予定です。皆さん他施設の技師さんとも交流してみませんか。
広報部では、臨床検査技師の業務は多岐にわたり、より深い知識と技術を身につけて作業している仲間がたくさんいる。そんな仲間の仕事ぶりを他の会員、学生、一般の方々へ知っていただくために、臨床検査技師の仕事内容、認定資格の紹介などを進めていきます。宮臨技会員の皆さん、情報提供をお願いします。
学術部からは、令和4年度に開催したWeb研修では、これまで招くことが難しかった遠方の講師へ講演を依頼出来たことで、令和5年度はこのメリットを最大限活かした研修会を考えているようです。また、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら会場参集型の研修会も期待したいですね。
精度管理部からは、7月上旬に令和5年度臨床検査精度管理調査の申し込み開始することが報告されました。今年度の精度管理試料は、他の学会・研修会の開催日と重ならないようこれまでより早く発送するとのことでした。
会計部門からは、令和4年度各種研修会およびみやぎ医学検査学会の参加費徴収に「イベントペイ」を利用したことと、令和5年度も同様の精算システムを行っていきますが、対面式の精算方法は現在検討中とのことが報告されました。
第54回みやぎ医学検査学会は12月9日(土)に東北大学 星陵会館・オーディトリアムで開催されます。演題募集中です。奮ってご応募お願いします。
日臨技からは、第11回日臨技北日本支部医学検査学会の演題募集中であることが、2024年12月に開催予定の第12回日臨技北日本支部医学検査学会は宮城県が担当することが伝えられました。場所は仙台国際センターを予定しています。
タスクシフト・シェア担当からは、実技講習会前まで700分の動画受講と講習会10日前までの入金手続きが必要なことなど研修会受講までの流れと注意点などが伝えられました。今年度の実技講習会の日程は、8月12日(土)、10月15日(日)、2024年1月20日(土)になります。これまでの宮城県内の受講修了者数は180人を超えました。
地域ニューリーダー育成研修会では、2022年度より5年計画で各都道府県から推薦される3名の人材育成を開始したことが報告されました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、Zoomを用いたWeb会議を行ってきたとのこと。宮臨技の将来を背負ってくれるニューリーダーの誕生が待たれます。
以上 「宮臨技活動報告会」の様子でした。
第3回タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が開催されました。
- 2023年 2月 19日(日)、第3回 タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技) がフォレスト仙台にて開催されました。59名の方が参加されました。
藤巻会長とタスクシフト講習会運営担当の髙橋理事による挨拶
第7会議室では、採血に伴う静脈路を確保し、電解質輸液(ヘパリン加生理食塩水を含む)を 接続する行為の実技動画視聴10分と実技講習 65分 がおこなわれました。また、超音波検査に関連する行為として、静脈路を確保しつつ造影剤を接続し造影剤を注入する行為、当該造影剤の投与が終了した後に抜針及び止血する行為を実技動画視聴 10分と実技講習 15分をおこないました。
コンテンツ 1:写真左 講師 坂総合病院 看護師 白坂 睦実先生
第10会議室では、肛門機能及び直腸肛門機能検査(バルーン及びトランスデューサーの挿入並びに抜去)をおこないました。実技動画視聴 10分と実技講習 40分でした。引き続き・内視鏡検体採取、消化管内視鏡検査・治療において、医師の立会いの下、生検鉗子を用いて消化管 から組織検体を採取する行為を学びました。
コンテンツ2:講師 東北労災病院 大腸肛門外科部長、炎症性腸疾患センター長
医師 高橋 賢一先生
第5会場では皮下グルコース検査、持続皮下グルコース検査をおこないました。実技動画視聴 10分と実技講習 30分 でした。吸引痰検査のために、経口、経鼻又は気管カニューレ内部から喀痰を吸引して採取する行為も実技動画視聴 10分と実技講習 70分おこないました。
コンテンツ3:講師 坂総合病院 看護師 三浦 茂也先生
最後に研修会の準備・運営をして下さった2名の宮臨技理事からコメントをいただきました。
タスクシフト講習会実務責任者 髙橋 拓史 技師
今回参加頂いた皆様、事前に視聴いただいた700分の動画とまた当日は10時から17時過ぎまでの実技講習会と大変お疲れ様でした。無事に実施できたのは皆さんの協力と、おぼつか無い進行をやさしく見守って頂いた皆さんの寛大さのおかげです。今後もより良い講習会にしていきますので、ぜひ自施設の未受講の方に『とても面白い講習会だよ』と一言お伝え頂ければ幸いです。誠にありがとうございました。
タスクシフト講習会運営担当者 小澤 鹿子 技師
無事に講習会を終えることができました。受講生の皆さんに修了証が届いていると思います。講習会では受講生のみなさんが熱心に手技を確認したり、講師の先生に質問したりする姿が印象的でした。Web研修会が多い中、実際に手を動かして学べる機会は貴重ですので、未受講の会員さんには動画視聴を頑張っていただき、実技講習会を受講していただきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
今回の研修会の目的には、臨床検査技師の責任及び業務の範囲を理解し、実施手順、禁忌事項、感染管理、医療安全対策及びこれらの緊急時対応を理解し、適切に従事できる能力を身につけるとあります。参加された皆さんは十分実習できたでしょうか。長時間の研修お疲れさまでした。
Zoomウェビナーで第53回みやぎ医学検査学会が開催されました。
- 2023年2月11日(土)、第53回みやぎ医学検査学会が開催されました。学会長はみやぎ県南中核病院検査部の鈴木里香会員(現宮城県臨床検査技師会副会長)です。学会テーマは『ホントは楽しい♡正しい臨床検査』と銘打ち、コロナ禍の影響もあり、昨年度に引き続きZoomウェビナーを用いての開催となり、211名(日臨技会員183名、賛助会員26名、非会員2名)がオンラインで視聴されました。県内会員のみならず、北海道から島根・徳島まで各地の日臨技会員も参加してくださいました。
学会長の「開催にあたって」の言葉の中に、「臨床検査のわくわく感、ドキドキ感、スカッと感」と言う言葉がありましたが、日々の業務の中で忘れてしまった気持ちを取り戻された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
鈴木里香学会長
学会事務局の皆さんが見守る中、学会が始まりました。
【教育セッション】超音波検査の内部精度管理に関する発表と討論がなされました。例えば超音波ファントムを利用して個々の測定誤差、超音波機種間誤差を確認する取り組みをしたいが、思うように超音波ファントム借りられないとのこと。施設での工夫していることなどについて紹介されました。生理検査分野においても、精度管理や要員間差を把握しておくことは、ISO 15189のためだけではなく患者さんのためであることを改めて認識させられました。
教育セッションでは距離を保ちながら討論が交わされました。
【ランチョンセミナー】東北大学病院の成田香魚子先生から安全な輸血に関する講演と、八戸市立市民病院の奥沢悦子先生からのERに配属された検査技師の業務についての講演でした。お二人からはどちらも緊急の現場での役割について話されましたが、共通するのは現場のコミュニケーションが重要であるとのことでした。「どのくらい緊急性があるのか、届けるまでかかる時間は」あるいは「自分に今できること、できないこと」を明確に伝えることの大切さを述べられました。奥沢先生のERでのご活躍は、ドクターカーに乗り込み、現場スタッフとして検査技師の業務の可能性を広げてくれるように思った方も多いのではないでしょうか。
【特別講演Ⅰ】「感染症検査室の再構築」と題して亀田総合病院の渡智久先生からお話いただきました。生物を相手にしているため、検査室の信頼性を維持するには日々の精度管理だけではなく、菌に対する知識や抗菌薬、患者背景情報、治療情報など様々な要素が必要となってくるとのこと。感染症検査に対して興味を持つか苦手意識を持つかが分かれるところかもしれませんが、渡先生はスタッフを育てるにも、問題に対し答えを与えずにまずは考えさせ、思考するところから興味を引き出すのでしょう。日々のコミュニケーションを大事にしているとも述べられていました。
感染症検査室のお話しの中で若手育成のコツをさらりと仰ってました。話しをしていると皆が話しを聞きに集まってくるなんて素晴らしいですね。
【特別講演Ⅱ】「ホントに正しい?~ピットフォールを理解する~」をテーマに福島県立医科大学保健科学部の松田将門先生と菅野光俊先生からそれぞれ血液・凝固検査編、生化学・免疫検査編をお話いただきました。誤ったデータを見抜くためにはどうするか、測定ステップ以外の潜在的リスクへの対処、測定時のデータからどこに異常が起きているのかを見極める手法などを解説していただきました。
藤巻会長と第53回みやぎ医学検査学会学会長、実行委員長、実行委員 事務局長
藤巻会長からの挨拶
一般演題は11演題の発表があり、なかなか経験できない症例報告、最新知見などが報告されました。今回は前回に続きオンライン開催となりましたが、藤巻会長の閉会の言葉からは対面での開催も検討されるとのこと、宮臨技会員同士の交流の場が戻る日が来ることが期待されます。
令和4年度宮臨技精度管理調査 試料がお手元に届くまでの裏側
- 毎年秋に行われる宮臨技の精度管理調査、今年度は125施設からの参加がありました。
試料を参加施設に送り届けるため、10月10日(月)に関係者が東北大学病院に集まり発送作業を行いました。ここに至るまで、精度管理部・学術部を中心に問題と要綱の作成、必要物品の手配、協力者・施設に提出する書類、参加施設の確認、参加費納付状況などなど、さまざまな準備が進められて、ついにその日を迎えました。
実際の発送作業は、精度管理の統括部門で予めCDと「取り扱いの注意事項」の袋詰めやクッション材の準備をしたり、当日採血が必要な部門は、試料を作製したりと早いうちから集まって事前作業をしました。午前9時半には関係者が集合し、それぞれ作業台に部門ごとの試料を並べられ、舛甚精度管理部長のオリエンテーションとともに流れ作業が始まりました。参加施設毎に必要とされる試料が異なるので、参加コースを照合しながら試料を受け取り、ダブルチェックを済ませたのちに保冷剤の入った梱包容器に収められます。流れ作業は約1時間余りで終了し、運送業者さんのトラックに詰め込まれて各参加施設に届けられました。
さらにこの回答締め切り後には、寄せられたデータの解析・集計などが待っております。毎年行われる精度管理事業ですが、本当に多くの関係者の協力で成り立っているのでした。
第2回タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が開催されました
- 令和4年7月2日(土)フォレスト仙台にて、第2回タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)が開催されました。。思いがけない夏の到来で30 ℃を超す暑さの中、59名の会員が参加しました。藤巻会長の開会挨拶によりますと、2回目の開催を行った都道府県はまだそれほど多くは無いとのこと。宮臨技会員の意識の高さが伺われました。
会場は3つの部屋に分かれ、それぞれの部屋のテーブルには実習に使用される様々な器具や模型が用意されております。受講者の方々はグループごとにローテーションしながらそれぞれの部屋で、静脈路確保や造影剤注入、肛門機能、内視鏡検査、吸引痰などの実技を学びました。各グループには看護師や医師が講師となり、ビデオや詳細な解説を加えながらの実演、そして受講生が実際に模型や器具を使用して進められていきました。初めて使用する器具の使い方に苦労する場面も見られましたが、講師の先生方にアドバイスをされながら充実した実技講習を体験できたことと思われます。
藤巻会長挨拶
医師による解説(肛門機能)
看護師の実演(吸引痰)
受講者の実技(静脈路確保)
受講者からの声を集めてみました。
・「初めて使う器具で、慣れるのに時間がかかりそう。何度か練習が必要」
・「業務で採血をしている技師とそうでない技師とで、ハードルが異なると思う」
・「動画では分かりづらかった部分やコツを、実際にやってみて理解が深まったと感じた」
・「他施設の方と、一緒になって実習できたことは大変有意義であった。」
・「ずっとコロナ禍だったので、久しぶりに他施設の方達と一緒に学べて楽しい」
・「消化器内視鏡技師の認定を取得されている検査技師にとっては、吉報であると感じた。」
講習会の運営に携わり準備を進めてこられました坂病院の 阿部武彦技師(宮臨技 前副会長)から、講習会に対しての感想をいただきました。以下に掲載します。
「本年度7月に開催された第2回タスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会を終えて」
これまで本講習会を受講していただきました皆様、誠にありがとうございました。
今回は、昨年度12月に開催された第1回の講習会に続いての開催となりました。当初は、6月にも開催を予定していましたが、開催人数が確保できず延期となり、受講を予定されていた方々には、大変申し訳ありませんでした。
今後は、基礎研修の履修者を増やす啓蒙を行い、計画的に開催できるようにしたいと考えています。
また私は、昨年度の講習会の立ち上げから運営に関わり、これまで日臨技事務局に指導をいただきながら、講師の先生方や実務委員、宮臨技事務局と協力をして講習会を開催してきました。これからは、実技講習の質の向上にも取り組む必要があると感じており、各施設でタスクシフト/シェアが進められるよう、より実践的な内容にするために講師の先生をサポートする実務委員の育成(スキルアップ)がカギになると感じています。
そして、県内施設でのタスクシフト/シェアの好事例を施設責任者と共有しながら講習会への受講者を増やしていければと思います。
当会員数が1,200名を超える中で、まだ受講修了者は120名程度に留まっています。昨年度10月に「医療法の一部を改正する法律」が施行され、今後、厚労省が進める2024年度の「医師の働き方改革の推進事業」が実施されるまで、我々臨床検査技師がどこまでタスクシフト/シェアに関われるのかが問われています。
現状では、各施設での慢性的な人員不足が続いており、タスクシフト/シェアに手を伸ばす事は難しい状況だと思います。しかし、タスクシフト/シェアは将来的には人員不足の解消や業務拡大の一助になると信じています。
どうぞ、ひきつづき当会の「タスクシフト/シェア講習会事業」へのご理解とご協力をお願いします。
令和4年度宮城県臨床検査技師会理事・監事・事務員からの抱負(意気込み)
- 令和4年6月4日、令和4年度宮城県臨床検査技師会定期総会終了後、今年度から理事、監事を務める新役員、事務員へ抱負(意気込み)を伺いました。1期目からベテランまでが顔を揃え、技師会を大いに盛り上げてくれそうです。残念ながら密を避けるため、集合写真は撮れませんでした。
令和4年度宮城県臨床検査技師会理事・監事・事務員からの抱負(意気込み)
会長(総括) 所属 東北大学病院 藤巻 慎一
本年度から3期目の会長を拝命いたしました藤巻です。前期2年は新型コロナ感染の発生により、「オールみやぎ体制」の技師会活動、若手リーダー若手を中心とした「人材の育成」および「医療施設間のネットワーク構築」が思うように成果が上げられませんでしたので、この3点は継続して推進してまいります。是非、会員の皆様も将来の臨床検査技師の環境整備に向けたご支援をお願い致します。
※【会長挨拶】は 事務局⇒会長挨拶をご覧下さい。
副会長(総務・公益・渉外・広報担当)・日臨技理事 所属 みやぎ県南中核病院 鈴木 里香
本年度より(一社)日臨技の理事を兼任することとなりました。「オールみやぎ」の旗印の下、皆様との会話・つながりを大切に、また日臨技・宮臨技の懸け橋となれますよう活動していきたいと思っております。何卒よろしくお願いいたします。
副会長(学術・精度管理・会計担当) 所属 石巻赤十字病院 菅原 勲
この度、学術副部長を退任し、今年度より学術・精度管理・会計担当副会長に就任いたしました。宮城県臨床検査技師会との関わりは、約20年前に溯ります。2000年から精度管理委員として2期4年、2004年より学術部形態部門員として3期6年、そして2008年には日本臨床衛生検査技師会 精度管理WG委員を1期2年、2014年からは認定病理検査技師制度資格更新・研修会WG委員として2年務めて参りました。その知識と経験を活かし、微力ではありますが宮城県会員の皆様のご期待に添えますよう全力を尽くす所存でございます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
事務局長 所属 東北大学病院 勝見 真琴
引き続き事務局長を担当することになりました。2年間で培ったノウハウを活かして、さらに宮臨技が発展出来るように尽力致します。
事務局次長 所属 東北医科薬科大学病院 宮坂 智充
この度令和4年度より一般社団法人宮城県臨床検査技師会の理事に就任いたしました東北医科薬科大学の宮坂智充です。事務局次長として事務局運営を担当致します。これまでの技師会の伝統を受け継ぎながら、業務や環境の変化に対応した技師会運営が行えるよう新しい風を吹き込んで参りたいと思っております。会員の皆様の声を伺いながら、施設の規模や経験年数にかかわらずより多くの会員にとって有益な技師会となるよう職務に精励いたします。何卒ご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
総務部長/副会長補佐 所属 仙台医療センター 播磨 晋太郎
理事3期目を務めさせていただきます国立病院機構仙台医療センターの播磨と申します。今年度は、総務部として申請関連を担当致します。会の運営が滞らないように、迅速に対応致します。どうぞよろしくお願い致します。
総務副部長/タスクシフト講習会運営担当 所属 坂総合病院 髙橋 拓史
坂総合病院の高橋です。前期まで総務部長を2期続けてまいりました。すっかり総務の人になってしまいましたが、今期も総務副部長として活動します。部長の負担を軽減できるように努力します。また、タスクシフト講習会運営を担当いたします。会員の皆様のご協力お願いいたします。
渉外部長 所属 東北大学病院 今野 かおり
今年度より渉外部の担当となりました今野です。これまで6年間会計部として理事会に参加させていただいておりました。前任者のご苦労を拝見していましたが、宮島会長の選挙不出馬の一報を受け複雑な心境です。近々の目標としては施設代表者会議を可能な限り対面で行う事です。お互いの顔が見え、風通りの良い宮城県臨床検査技師会として、宮城県内の会員様、ご施設様のご要望やご不満をしっかりうかがいたいと考えております。よろしくお願い致します。
公益事業部長 所属 東北医科薬科大学病院 佐藤 正樹
2010年より病理細胞診の精度管理、学術関係の仕事に携ってきました。公益事業についてはまだ分からないことばかりですが、精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。
渉外副部長/公益事業副部長 所属 みやぎ県南中核病院 大橋 泰弘
今年度から渉外副部長と公益事業副部長に任命されました、みやぎ県南中核病院の大橋泰弘と申します。本技師会での活動は、2012〜13年度の精度管理部門員以来となります。抱負としましては、会員の皆様にとって有益なことは何なのかを常に考えて活動していきたいと思っております。また世間一般の皆様に向けては、「臨床検査技師の仕事内容や役割」について良いアピールをしていきたいと考えております。一期二年間、どうぞよろしくお願いいたします。
広報部長 所属 スズキ記念病院 赤石 一幸
令和2、3年度に引き続いて令和4、5年度も宮臨技広報として活動させていただくことになりましたスズキ記念病院の赤石と申します。昨年度までコロナ禍の影響で他の理事の皆さんと直接会って話す機会もあまり出来ませんでした。今年度は理事の皆さん、会員の皆さんとたくさん情報交換をし、皆さんにとって有益な情報を発信出来るよう頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。
学術部長/副会長補佐 所属 東北医科薬科大学病院 小堺 利恵
引き続き学術部門を担当します東北医科薬科大学病院の小堺です。学術副部長、各部門長・部門員とともに学会・研修会運営を円滑に進めていきたいと思います。
学術副部長 所属 東北大学病院 真山 晃史
新しく理事を務めることになりました東北大学病院の真山晃史と申します。学術副部長を担当致します。昨期まで遺伝子・染色体部門長を担当しておりました。会員の皆様や学術部の皆様が気持ちよく活動できるよう、小堺学術部長のもと精一杯頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
精度管理部長 所属 仙台赤十字病院 舛甚 満
藤巻会長より精度管理部長を拝命しました仙台赤十字病院の舛甚です。前期2年では精度管理副部長を務めさせていただきました。前播磨精度管理部長の意思を引継ぎ、宮城県臨床検査技師会の発展と実りある未来に向けて尽力いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
精度管理副部長/学術副部長 所属 仙台市立病院 佐藤 貴光
精度管理副部長・学術副部長を兼任させていただきます。仙台市立病院の佐藤と申します。学術部門員としては現在4期目となり、精度管理部・学術部の活動に携わってきました。これまでの経験を活かし、会員の皆様にとって価値ある技師会活動ができるよう、精進してまいります。何卒よろしくお願いいたします。
精度管理副部長/広報副部長 所属 宮城県立がんセンター 竹内 美華
今期初めて理事を務めることになりました。精度管理副部長と広報副部長を担当いたします。宮城県の会員の皆様、地域社会に対しまして、微力ながらもお役に立てればと思います。頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
会計部長 所属 東北労災病院 髙島 且統
東北労災病院の髙島且統です。今期で二期目になり、再び会計を担当することになりました。皆様の協力のもと前期の経験を活かし技師会に貢献できるよう努力する所存です。よろしくお願いいたします。
会計副部長/タスクシフト講習会運営担当 所属 東北大学病院 小澤 鹿子
今回、宮城県臨床検査技師会での会計とタスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定の講習会を担当することになりました。早く仕事を覚え、即戦力になれるよう頑張りたいと思っています。タスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定の講習会は年に数回開催されると思いますので、宮城県の会員の皆様も積極的に受講していただきたいです。よろしくお願い申し上げます。
監事 所属 SRL仙台ラボラトリー 佐藤 誠
監事に就任してたぶん宮臨技理事・監事としては最高齢になると思いますが、技師会活動の再活性に向けて経験を伝えられるように頑張ります。
監事 所属 仙台市救急医療事業団 氏家 和明
令和4年度宮城県臨床検査技師会総会で監事に選任されました 仙台市救急医療事業団の氏家です。過去に理事の経験もありますが、ここ数年間は一会員として技師会運営をみてきました。これまでの経験をもとに、技師会の財産や理事の業務執行の状況を適正に監査するよう努めて参ります。また、少子高齢化社会において、臨床検査技師の仕事は生涯現役になっています。今後、宮城県臨床検査技師会の会員年代構成も変わっていくと考えられ、老・壮・青、すべての年代の会員が調和、協力しながら活動することを望んでいます。
事務員 所属 宮臨技事務所 大場 美香
事務員として技師会に携わり、貴重な経験をさせてもらいました。初心を忘れずに、日々誠意をもって業務に励んでいきたいと思います。
令和4年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
- 令和4年6月4日(土)午後2時から仙台市急患センター2Fホールに於いて、令和4年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を講じ、三密(密集、密接、密閉)にならないよう配慮して開催されました。
写真左 定時総会案内
写真右 感染対策を講じた会場
定時総会議長には氏家和明会員(仙台市救急医療事業団)が選任され、令和3年度の事業報告・収支決算報告、令和4年度の事業計画及び予算案の審議が行われました。一昨年は開催を見送ったみやぎ医学検査学会ですが、昨年は第52回みやぎ医学検査学会が石巻赤十字病院の菅原勲会員を学会長としてZoom ウェビナーを用いて開催され、大盛況の内に無事終了したことが報告されました。今後も状況に応じてZoomを活用したWeb研修会、情報発信を行っていくことになっています。
写真左 氏家議長
写真右 左から藤巻会長、阿部副会長、鈴木副会長、勝見事務局長
また、今回2年に一度の役員改選にあたり、役員推薦委員長の森川勉会員(JCHO仙台病院)より推薦会員が提示され、新役員が可決承認されました。(新役員名と所属先は掲載準備が整いましたら役員名簿へ掲載する予定です。)
写真左
森川委員長
写真右 総会終了後の新理事顔合わせ
第四号議案では、表彰委員会委員長の佐藤誠会員(SRL仙台ラボラトリー)より、表彰規定第6条に基づき選定され、理事会で承認された立花郁雄元会長が推薦され表彰されました。今回ご本人のご都合により表彰式には欠席されましたが、後日、名誉会員之証を立花名誉会員へお送りすることになっています。
さらに、第52回みやぎ医学検査学会で東北医科薬科大学病院の千田 和 会員が発表された、「LD及びALP測定におけるIFCC法の評価 ~2社の試薬性能比較~」が最も優秀な演題発表と認められ青木賞を受賞し、授賞式が執り行われました。
写真左
佐藤委員長
写真中・右 藤巻会長と青木賞を受賞した千田会員
※写真右は記念写真撮影のために一時的にマスクを外していただきました。
定時総会終了後には新旧理事による申し送りが行われ、その後新理事による第1回理事会が開催されました。議事録はまとまり次第、宮臨技HPに掲載します。
第1回タスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会(実技)に向けて
- 来る令和3年12月25日(土)9:45~17:30 フォレスト仙台において表題の講習会がおこなわれます。宮城県で開催される講習会の募集人員は60名です。現在(12/9時点)の申込状況を確認すると・・・
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会HPより抜粋
既に『満員』となり、タスクシフト/シェアに関して検査技師の関心が高いことが伺えます。
それに先立ち過日、11/27(土)に北日本支部の実務委員向けにタスクシフト・シェア実技講習会が行われ、今回は宮城県臨床検査技師会理事、監事、事務員らがこの講習会に参加しました。
講習会会場入口
タスクシフト/シェア実技講習会のその模様を阿部武彦技師(宮城県臨床検査技師会 副会長)から報告していただきました。
北日本支部「タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会」開催報告と
12月25日(土)に開催される宮臨技講習会への取り組みについて
新型コロナウイルス感染症の影響により、約3カ月遅れで11月27日(土)に北日本支部の実務員向けの講習会がフォレスト仙台で開催されました。
参加者は、北海道臨床衛生検査技師会を始め、新潟県臨床検査技師会など各支部より58名が受講され、総勢62名(実務員及び日臨技事務局から4名)が参加しました。前日には日臨技事務局員から指導を受け、各支部の参加者で協力し合いシミュレーターや様々な物品類を用意して講習会に備えました。
当日の講習会では、山寺北日本支部長からご挨拶があり、3名の講師の先生(医師1名、看護師2名)を中心に参加者は3グループに分かれ、主に①静脈路確保から造影剤の注入行為、②吸引痰及び持続皮下グルコースの装着、③肛門機能検査と内視鏡下の検体採取などについて各120分、総計360分の実技講習会が行われました。また、講習会後の片付けにも参加者に協力を頂き、無事終了する事ができました。
宮臨技からは、藤巻会長をはじめ各理事・監事の8名が受講者及び実務員として参加し、設営から運営方法について学ぶ事ができました。
12月25日(土)には宮臨技として「タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会」が開催されます。これまで本年8月に東京の日臨技会館で講習会を受けてから準備を進めて来ましたが、不慣れな事が多く、まだ手探りの状態です。これからは、宮城県内の臨床検査技師の皆さまに本講習会の重要性を理解していただき、多くの方に参加してもらえるよう当会の理事・監事全員で取り組んで行きたいと思います。
★講習会の様子:3つのコンテンツに分かれて講習会はおこなわれました★
以上、阿部武彦技師からのタスクシフト・シェア実技講習会の報告でした。
今後は「検体採取等に関する厚生労働省指定講習会」の際と同じように、宮城県内でも引き続き何度かタスクシフト・シェア実技講習会が開催されることになります。皆さんが講習会を受講し修了証を手にすることを願っております。
令和3年度宮城県精度管理調査について
- 令和3年10月10日(日)宮臨技精度管理部門関係者が一同に集まり、宮臨技精度管理調査の試料発送作業を行いました。これまでの経験を活かし、あらかじめ資材を並べてから手際よく梱包作業をしました。
これだけ多くの専用容器に試料と情報を入れ、時間内指定配達便で宮臨技精度管理調査申込施設へ送付しました。
令和3年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
- 令和3年6月19日(土)午後3時から東北大学病院 臨床検査棟 4階技師室に於いて
令和3年度一般社団法人宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、
三密(密集、密接、密閉)にならないよう理事・監事以外の会員はオンライン参加となりました。
定時総会議長には丸勢共子会員が選任され、令和2年度事業経過報告・収支決算報告、及び令和3年度事業方針・予算案の審議が行われました。
藤巻会長からは、新型コロナウイルス感染症拡大の世界的な難局に直面したことにより、宮臨技の学術教育研修活動及び公益事業活動において大きな影響が生じたなか、仙台青葉ロータリークラブ様からWeb研修用器材一式を寄贈されたことが報告され、機材一式は今年から再開された学術部主催研修会、今回の定時総会でも快適な通信環境で活用しました。
本年度も引き続き「ウィズ・コロナ」を見据えて学術活動することが確認されました。
本年度事業方針は、「オールみやぎ」、「後進の育成」、「施設間のネットワーク構築」をより発展させるため、一層の連携推進とさらなる組織強化を進めることが宣言されました。精度管理事業では経費のスリム化と参加費有料化を本年度も継続することが承認されました。
最後に、コロナウイルス感染症の1日も早い収束と会員の皆様の活躍、健康維持を願うところです。
仙台青葉ロータリークラブ様からWeb研修用器材一式を寄贈されました。
藤巻会長からいただいた情報を報告します。
藤巻会長:この度、仙台青葉ロータリークラブ(芳賀会長)から宮城県臨床検査技師会あてにWEB研修器材一式(スピーカホン、WEBカメラ、ノートPC、サーバー等)をご寄贈いただきました。
目 録
ロータリークラブ (Rotary Club) は、職業奉仕(会員の職業倫理を高めること)と、そこから広がる社会奉仕と国際親善を目的として、奉仕活動、寄付行為、会員の交流、友好事業等がなされている団体で仙台市内に10団体ほどあるそうです。
2020年秋頃に「新型コロナ感染症のPCR検査を行っている臨床検査技師に何か支援できることは無いですか?」という話がさまざまなご縁の繋がりでありました。担当理事とのご挨拶後の第一声は「PCR検査機器を何台購入したら宮城県内のPCR検査件数は増えるのでしょうか?」という問いかけでした。
何度かお話し合いをして、臨床検査室やPCR検査の実状を理解していただくようになり、コロナ禍のもとで十分な研修ができない現状の課題を支援しようと、WEB研修器材の寄贈を申し出て頂きました。
仙台青葉ロータリークラブ定期例会(ホテルメトロポリタン仙台、2021年2月17日)の贈呈式に宮臨技代表として出席させていただき、会を代表してお礼を述べました。
左写真 寄贈された機器類
右写真 授与式の模様:左から芳賀会長、藤巻会長、秋葉社会奉仕委員長
今後、本器材一式が宮臨技の各種学術研修活動やWEB会議等に有効活用され、県内の医療体制を支える人材育成に繋がることを期待します。
以上、藤巻会長からの情報でした。広報部では器材を実際に使用している写真を掲載したく情報掲載が遅くなったことをお詫びいたします。
令和2年度宮城県精度管理調査について
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令和2年10月、有料化になって初の精度管理調査がおこなわれました。これまでの経験を活かし、各自役割分担を行う事で迅速に試料発送作業が出来、予定より早く完了することが出来ました。
試料を大事に取り扱いながら作業を進めている様子
多くのスタッフの力を借りて、各施設へ向けて迅速に発送作業をおこないました。
播磨精度管理部長から一言
令和2年10月11日(日)に東北大学病院検査棟にて、宮臨技精度管理調査の試料発送作業を行いました。新型コロナウイルスの感染状況の収束が見通せない中、精度管理調査を中止とする技師会が数多くありましたが、当会では学術部の強力なバックアップのもと、試料発送作業当日を迎えることができました。例年とは異なり、参加者には2週間の健康チェック(行動記録も含む)と発送作業においても人と人とが交わらないよう導線を確保するなどの感染防止対策を講じての作業となりました。また、台風14号の影響も心配されましたが、無事に発送作業を終えるか事ができました。今後の精度管理調査のスケジュールとしましては、回答締切りが令和2年10月26日(月)24時まで、施設別報告書の開示を令和2年11月30日(月)17時に予定しております。
最後になりましたが、休日返上で発送作業にご協力を頂きました学術部門員の方々には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
宮臨技 元会長 齋藤和榮氏が宮城県文化の日表彰されました
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表彰式は令和元年11月8日(金) 東京エレクトロホール宮城(大ホール)で行われました。
此処に、ご本人より喜びの声を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
『宮城県文化の日表彰を受けて』(一社)宮城県臨床検査技師会 元会長 齋藤和榮
このたび、技師会からご推薦頂き、宮城県文化の日表彰の保健衛生功労者として、多年にわたり組織の育成、地域医療の充実と保健衛生の向上に寄与したこと、震災における技師会活動が認められ表彰されました。
震災後、長沢元会長らと被災地を視察した折、いく先々で感謝の言葉をいただいた事が特に印象深く思い出されます。これもひとえに諸先輩方と多くの会員の皆様のご指導、ご協力の賜物と、心から感謝し、ここにご報告いたします。
宮城県文化の日表彰とは・・・
宮城県では,地方自治,産業,教育,民生,その他県下の各分野において,多年にわたり県勢の進展,県民福祉の増進,芸術文化の向上等に寄与された方(団体),功績顕著及び他の模範となる方(団体)に対し年1回表彰を行っています。平成29年には宮城県臨床検査技師会も表彰されています。
(広報 金沢・武田)
第51回みやぎ医学検査学会が開催されました
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2019年6月23日(日)東北大学医学部開設百周年記念ホール(星陵オーディトリアム)にて「私は臨床検査技師2」~主体性×多様性×可能性~をテーマに第51回みやぎ医学検査学会が開催されました。
教育講演 RCPC
- 講師:髙橋 伸一郎 (東北医科薬科大学病院 検査部 部長)
- 大原 貴裕 (東北医科薬科大学病院 検査部 副部長)
- 進行:小堺 利恵 (東北医科薬科大学病院 検査部)
症例指定解答者として、仙台医療センター 播磨晋太郎技師を中心に、松尾 収二(天理よろづ相談所病院 臨床検査部)先生も参加し、検査データが示す病態の変化を読み解くカギを会場一体となって読み解き、熱気あふれるR-CPCとなった。
学会長より
第51回みやぎ医学検査学会は、多数の皆様にご参加いただき、盛会のうちに終了することができました。 ご参加くださいました皆様、ご協力をいただきました関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
令和元年6月24日
学会長 藤巻 慎一
平成30年度宮城県臨床検査技師会定時総会
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平成30年5月27日(日)、平成30年度宮城県臨床検査技師会定時総会が仙台市医師会館・仙台市急患センター2Fホールに於いて開催されました。
定時総会議長には佐藤寿夫会員が選任され、平成29年度の事業報告・収支決算報告、平成30年度の事業計画及び予算案の審議が行われました。 今回は2年に一度の役員改選にあたり、役員推薦委員長の前川善太郎会員より推薦会員が提示され、新役員が可決承認されました。(新理事の紹介・定時総会詳細は、広報誌「ニュースみやぎ」にてご報告いたします。)総会終了後、佐藤誠副会長より、「臨床検査に関わる法改正」等を目的に活動している日本臨床検査技師連盟の紹介と協力の呼びかけがありました。
議事審議終了後には、第49回みやぎ医学検査学会で優秀な発表と認められた東北大学病院の村山優理香会員に対して青木賞の授賞式が執り行われました。また9月に開催される第50回みやぎ医学検査学会の大森智子学会長からは会員の協力・参加の呼びかけが行われました。
定時総会終了後、元宮臨技副会長の寺崎茂氏による特別講演「医療・社会情勢にあわせた臨床検査技師のあり方」が行われ、科学的視点と一般市民の感覚を織り交ぜて臨床検査技師のこれからをお話いただきました。
出席会員数は59名、委任状数は791名でした。 広報 武田浩子
平成29年度宮臨技精度管理報告研修会
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平成29年度宮臨技精度管理研修会が3月10日(土)に仙台市急患センター2階ホールにて開催されました。
当日は参加者数103名と精度管理に対する意識の高さが伺えました。昨年6月に医療法が改正され、検体検査の精度の確保に関する事項が変わることが決定しました。遅くても今年の冬には施行されることとなるこの改正により、病院や診療所等でも検体検査の業務の適正な実施、精度管理はとても気になるところだと思われます。このようなことも、技師会精度管理事業に対する関心を高めていると思われました。報告会では、生化学、血液、尿一般、微生物、輸血、生理、病理、細胞診の担当者から統計的な分析も加えた説明や出題の意図、回答の解析など細かな説明がされました。また、会場からも評価に対する質問など活発な意見が寄せられました。
特別講演では、日臨技理事でもある青森県臨床検査技師会の小島佳也会長にお越しいただき参加者85名を前に「医療法改正と施設認証制度、共用基準範囲について」日臨技の活動なども含めたお話しをしていただきました。毎年行われている精度管理ですが、検体検査の精度管理を含めた適正な管理を臨床検査技師がどのように担っていくかが問われる大事な事業と考えさせられました。
毎年、精度管理事業の準備から研修会までご協力くださっている会員の皆様のご努力に感謝いたします。
小島佳也先生による特別講演
担当部門員・担当会員の方々による精度管理搬送作業
10月の3連休を返上して大忙しのボランティア作業でした。
宮臨技創立75周年・法人設立30周年記念式典・祝賀会報告
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宮臨技ホームページへアクセスいただきありがとうございます。
平成30年を迎え、謹んで新春のおよろこびを申し上げます。
さて、当会は創立75周年並びに法人化30周年を迎え、1月20日土曜日、ホテル法華クラブにおいて記念式典、祝賀会を挙行いたしました。
式典に先立ち、記念講演は、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会宮島喜文会長より「日臨技会長が描く臨床検査の未来予想図」と題し、臨床検査技師としていかに社会貢献をしていくかを考え、積極的に行動を重ねていくことが必要であるといった𠮟咤激励を含め熱くご講演いただきました。
式典におきましては、宮城県知事、仙台市長を始め、宮城県医師会櫻井副会長、仙台市医師会永井会長、そして日臨技宮島会長からご祝辞をいただき、また多くの方々からお祝いの言葉をいただき、ただただ感謝致しております。
記念講演(宮島会長による、臨床検査の未来予想図)
お祝いの鏡開き、来賓の方々と大森会長
大森会長からの挨拶、多くの方にお集まりいただきました
来賓の方々からお祝辞をいただきました
大森会長と表彰者の方々 そして、永きにわたる技師会活動の運営を支えてくださった諸先輩方のご尽力に改めて感服する思いであります。
甚だ僭越ではありますが、理事として10年以上ご活躍いただき60才を超えられた先輩方々に表彰状の授与を、賛助会員の方々には感謝状を贈呈させていただきました。
式典の後の祝賀会におきましては、142名の参加をいただき、仙台市救急医療事業団理事長の今井先生の御発声による乾杯の後、多くの来賓の方々との思い出話や、若い会員の方々との情報交換の会として楽しい時間を過ごすことができました。アトラクションでは、会員がメンバーでもある弦楽四重奏に陶酔したり、DVD映写では歴史を懐かしんだりと、思い出に残る祝賀会となりました。
会員とお仲間での弦楽四重奏、祝賀会会場を魅了してくれました
75周年という永きにわたる歴史を築きあげるには、多くの皆々様の支えがあってこそと、改めて実感した式典・祝賀会でありました。
衷心より感謝申し上げます。
気持ちも新たに、微力ながら県民の健康保持増進に貢献できますよう努めて参りますので、関係各位の皆様方には今後ともご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて、一般社団法人宮城県臨床検査技師会創立75周年並びに法人化30周年記念式典・祝賀会の報告とさせていただきます。 このたびは、誠にありがとうございます。
一般社団法人宮城県臨床検査技師会
会長 大森
一般社団法人宮城県臨床検査技師会
創立75周年並びに法人化30周年記念式典・祝賀会報告
平成29年宮城県文化の日表彰において、宮城県臨床検査技師会が表彰されました。
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日時:平成29年10月31日(火)午後2時〜3時
会場:東京エレクトロンホール宮城 大ホール
出席:大森、大場
このたび、平成29年宮城県文化の日表彰の保健衛生功労区分において、私たち一般社団法人宮城県臨床検査技師会が、多年にわたり医療団体として組織の育成、地域医療の充実と保健衛生の向上に寄与したことが認められ表彰されました。
諸先輩方と多くの会員の皆様のこれまでの尽力が評価されたものと素直に喜びここにご報告いたします。
そして、10月31日東京エレクトロンホール宮城の大ホールにおきまして、当該表彰式が執り行われ出席して参りましたので併せてご報告いたします。
宮城県警察音楽隊の演奏で開式となり、国家斉唱、村井知事の式辞の後、県治、地方自治、産業、教育文化、民生安定、保健衛生、消防防災、防犯、交通安全、調査統計、善行、国際交流、の各区分功労者名および団体名が読み上げられ、表彰状が村井知事より各区分代表者へ授与されました。総対象者は256名(団体)でその内宮臨技が表彰対象となった保健衛生区分は15名(団体)でした。 宮城県議会中島議長による祝辞の後、受賞代表者挨拶は、教育文化功労区分で授与された童謡詩人の方から、受賞の喜びと、童謡の普及活動の現況などがお話され閉式となりました。
当会は平成30年には創立75周年を迎えます。まさに長年にわたり臨床検査技師の生涯教育にかかる活動や、地域住民の保健衛生や健康増進への取り組みなどを行ってきました。この受賞を励みに今後一層、職能団体として研鑽し社会貢献できる団体として活動していきたいと改めて思いました。 会員の皆様には引き続きご協力を頂きますようお願いし報告といたします。
平成29年11月2日報告
宮臨技会長 大森智子
第49回みやぎ医学検査学会が開催されました。
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平成29年7月15日(土)、「高齢化社会を迎え討つ検査室」をテーマに第49回みやぎ医学検査学会が仙台ガーデンパレスを会場に開催されました。
今回の参加者は282名、23題の一般演題の発表がありました。教育講演では東北医科薬科大学の高橋伸一郎先生に「急性骨髄性白血病と遺伝子異常」~遺伝子異常から分かる病態と未来~、のお話をしていただきました。また、特別講演は兵庫県から山口宏茂先生をお呼びして「高齢者の臨床検査データの診方・考え方」~注意すべきポイント~という内容でご講演いただきました。パネルディスカッション「10年後を見据えた検査室のありかた」では、4名のパネリストの発表と事前に集められた学生アンケートを基に意見がだされ、技術の継承のためにどのように取り組むのか、行政の動向・科学技術の観点から10年後どう想定されるのか、臨床検査技師を目指す学生さんはどのような仕事を求めているのかなど、会場の学生参加者や若い参加者からの意見も共有できる内容となりました。
パネルディスカッションでは、新人技師さんや学生さんの意見も聞くことができました。
ちょっと休憩、大切なコミュニティ-タイム!
情報交換会、緊張も解けて笑顔がこぼれます。
学会実行委員・実務委員の皆様お疲れ様でした。
広報 武田浩子
平成29年度宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。
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平成29年6月10日(土)、仙台市急患センター2Fホールを会場に平成29年度宮城県臨床検査技師会定時総会が開催されました。出席会員:64名、委任状数:737名の参加で、平成28年度事業報告・決算報告・監査報告、平成29年度事業計画及び予算案の審議が行われました。
また、大森会長の挨拶のなかでは、「佐藤誠氏(宮城県臨床検査技師会副会長、仙台赤十字病院)が厚生労働大臣表彰受賞され、櫻場理恵氏(東北大学病院)が日臨技学術奨励賞最優秀演題賞に選ばれました。」という喜ばしいお知らせがありました。
定時総会終了後には、臨床検査室の国際規格であるISO15189に関する研修会が開催されました。講師には、身野健二郎先生(シスメックス株式会社)、池田勝義先生(熊本保健科学大学)をお呼びしてISO15189が求められてきた経緯や取得しての効果・検査室運営のお話をしていただきました。83名の会員の参加者があり、取得に向かっての精度管理方法の質問、また、既に取得した施設からも上手な運営方法の質問などがされました。今後の臨床検査室運営に求められているものが見えてくるような研修会となりました。
広報 武田浩子